児童作品展開催にあたって
MOA美術館茅ヶ崎児童作品展は今年で32回目の開催となり、茅ヶ崎市内においても歴史のある児童作品展となりました。
コロナ禍においては、市内の有志の児童が寄贈した絵を茅ヶ崎市立病院と保健所、三輪内科クリニック、有料老人ホームネオサミット茅ヶ崎にて「子どもたちの美術展」として展示し、コロナ最前線にいる医療従事者や職員の方、患者様や入居者の方々からは「とても癒やされた」「子どもの絵から元気を頂いた」等多くの喜びの声を頂きました。
このように茅ヶ崎会場では、児童の情操教育としてのコンクールという側面だけでなく、医療従事者や市民が共にコロナ禍や様々な困難を乗り越えるために、癒しや元気を頂くことを願いに「癒しの展示」を行っております。
また、昨年は市町内から850名の元気あふれる自分らしい作品が集まり、表彰式も入賞者全員で開催することができました。
そして、コロナ感染拡大に左右されず、子ども達の可能性や絵を書く事の喜び、絵を褒められる喜びを得る機会を提供し続けたいという思いから、「オンライン作品展」という新しい形の展示も開催し、2600名の方がご覧になられました。中には遠く離れたところに住む祖父母の方、友人知人の方までが拝観され、大変好評を頂きました。
今年は茅ヶ崎市・ホノルル市姉妹都市友好協定締結10周年記念として、ホノルル市長賞他の作品を特別展として展示致します。今年の市長賞の作品は全国展の後、来年ホノルル市庁舎へ展示予定となっております。皆様には本年も当作品展の開催に対し、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
今年も市町内の多くの子どもたちから「元気の出る」「パワーのでる」「感じたまま」の絵を応募して頂き、社会における世代を越えた様々な方たちと共に、アートによる喜びの輪が拡大されることを願っております。
何卒、当作品展の開催に対しまして、一層のご理解とご協力を賜りますようにお願い申し上げます。
MOA美術館 茅ヶ崎児童作品展実行委員長
桝 晴太郎